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この街で、わたしらしく生きる。長野市

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更新日:2024年11月1日

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魅(み)てみよう100年前の長野市(解説シート2)

長野公園大噴水と商品陳列館

善光寺東隣にある城山公園は、皇太子(のちの大正天皇)の成婚記念として明治33年(1900)に整備された長野市内で最も古い公園である。善光寺と隣り合っている長野市の高台なので、午砲台(ドン:正午を知らせる号砲)や測候所などが置かれたり、様々な催事の会場となったりしていた。
長野県の商品を一堂に集めて、産業振興、商品販売、観光に結びつけようとする長野県商品陳列館の構想は、すでに明治36年(1903)の長野県会で計画が取り上げられていたが、日露戦争のため実現できなかった。同41年(1908)にも長野市で開催された一府十県連合共進会での参考館を県立物産館にしようという動きがあったが実現しなかった。同年5月に県庁が失火により焼失したため、参考館は以後5年間にわたって県庁の仮庁舎として使用されたためである。その間、明治45年(1912)の善光寺ご開帳では、物産展の会場として使用する許可を得て、長野県物産展が開催されている。このときのご開帳では初めて参詣客が100万人の大台を突破し、この成功をもとに商品陳列館設置の声が再び高まった。長野商業会議所(長野商工会議所)ではその設置を進めることとして、準備がすすめられた。
大正3年(1914)7月1日に開館した商品陳列館に並べられた商品は、県内外から4000点にのぼり、農務省からも海外の商品60余点借用していた。開館当初の7月の売りあげは、約240円あまりで、入場者は4770人をこえて、とても盛況だった。
商品陳列館の建物は、第二次世界大戦後は長野市公民館・日米文化センターなどとして利用されている。
大正4年(1915)11月の大正天皇即位を記念して同年6月、長野市は御大典記念公園の建設を決定した。城山大通りの北側に西洋式庭園を造り、中央に水道を利用した大噴水を設置するというものだった。噴水は11月6日に試通し、10日の即位式から放水を開始した。噴水管の口径1インチ(約2.5cm)のとき、水は、20m以上に達し当時としては東洋一のものといわれ人びとの目を楽しませた。工費は約9,600円で、5年5月から一般公開された。
この噴水の水は、当時できたばかりの上水道の水が利用された。上水道の設置は、日常生活面での利便はもちろん、衛生面で伝染病の減少や防火面で消火栓の効果による延焼の激減など、長野市の緊急の課題となっていた。導水管の布設や往生地での浄水場造築、配水管の設置などがほぼ整い、給水が可能になった大正4年11月24日竣工式が浄水場で行われた。
市ではこの竣工に先だち、「水道案内」を全市民に配布するなど普及奨励につとめたが、大正7年(1918)の使用戸数は平均54パーセントにすぎなかった。料金は1戸1ヵ月80銭であった。
現在の城山公園は動物園やふれあい広場、噴水広場に公民館と広い公園であるが、もともとの城山公園は紀念公園と呼ばれ、公民館の東側の段丘部分を利用した小さい公園であった。噴水広場は噴水公園、善光寺東庭園は長野公園と呼ばれ、城山を中心に三つの公園が並んでいたのである。(昭和4・5年当時)
(『長野市誌』、『写真は語る―長野市公文書館資料―』より)

城山公園の移り変わり
明治33年(1900)5月15日
皇太子(のちの大正天皇)成婚記念として、城山に公園が開かれる
明治36年(1903)5月城山公園落成
明治40年(1907)園内に城山館東館や野外音楽堂が建設される
明治41年(1908)9月20日〜11月10日
城山公園を会場に一府十県連合共進会が開かれる
11月より、大正2年6月まで3年半県庁仮庁舎となる
明治45年(1912)善光寺御開帳を機に、参考館で長野県物産展示会を開催
大正3年(1914)7月1日長野県商品陳列館が開館
大正4年(1915)11月10日西洋式庭園と噴水が完成
大正15年(1926)7月10日
公園北側に長野市体育協会野球場(のち、長野市営城山野球場)が完成
昭和23年(1948)長野市公民館が開館

解説シート2

 

 

 

 

★空から見た城山公園一帯。深田町上空から撮影(昭和4年8月30日)

 

 

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総務部
文書情報管理課公文書館

長野市若里六丁目6番2号 若里分室

ファックス番号:026-224-0702

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