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更新日:2025年10月24日
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戸隠高原の観光施設建設の歩みは、一部ではあるが以下の通りである。
1.昭和33年(1958)、荒倉観光協会株式会社が荒倉キャンプ場を開設する。
2.昭和36年(1961)、村営戸隠キャンプ場が戸隠牧場の南隣のシラカバ林の中に開設される。
3.昭和39年(1964)、長野県で開始された第15回国土緑化大会および植樹祭行事を記念して県および長野営林署が主体となって戸隠森林植物園を設ける。
4.昭和44年(1969)、戸隠森林植物園などを含む高原の一部を、長野県小鳥の森に指定する。
戸隠高原で観光施設がつくられるのは昭和30年代からである。ポスターに描かれた牛を飼育する戸隠牧場の開設は明治42年(1909)と古いが、その後牧場は戦時中の昭和17年(1942)に食糧増産のため一時畑にされ閉鎖された。戦後の昭和24年、酪農振興のため組合として牧場が再開し、同27年には村営となり現在に至っている。したがって、ポスターは2年前に再開された戸隠牧場が観光として利用されはじめる頃の様子を伝えたものと思われる。なお、近年紅葉の時期に賑わう鏡池は昭和49年(1974)に温水のためのため池として建設され、ポスター制作当時はまだ存在していない。(『戸隠村誌 閉村記念』参照)

古文書224-3-2
戸隠牧場(絵葉書)
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