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更新日:2025年10月24日
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上田駅の新装改築の動きは、戦後間もない昭和22年(1947)から始まり、本格化したのは昭和24年からだった。起工は翌25年の9月で、8カ月後の昭和26年5月にはプレコンブロック2階建ての駅舎と鉄筋コンクリート平屋建て待合室を添えた上田駅舎が完成した。当時の上田市長水野鼎三は「上田駅舎の竣工を喜びて」という文章を来賓に配られた冊子に寄せている。「信越線が開通し上田駅が開かれましたのは明治28年8月(15日)でありますが、それまで私共は長野へ参るにはタップリ1日掛りであります。東京に行くには馬や車を利用しましても数日を要したのであります。それが今は長野へは1時間、東京も日帰りができるということになりました」。戦後間もなくの鉄道事情を証言する内容となっている。
上田駅の新装改築を祝う上田駅竣工まつりでは、「町村対抗野球大会」「仮装盆踊大会」「北信素人相撲大会」などが行われ、駅改築を大いに祝おうとした上田市民の様子が伺える。
この改築事業に並行して、駅前広場が拡張・整備され、昭和28年(1953)に駅前ビルが建てられた。昭和31年(1956)5月に駅前広場が舗装されるまで、数年間にわたって上田駅とその周辺の整備が行われた。同年は市内国道の舗装が完成し、信越線(しなの鉄道)北塩尻駅が西上田駅と改称されていて、上田市の姿が大きく変化を遂げている時期といえる。(『上田市誌14巻 新しい社会を求めて』参照)

信毎ペンの庫
7・1・3・4
上田駅
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