更新日:2025年4月2日
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ソルガムの普及促進を目指す産学官連携組織「信州そるがむで地域を元気にする会」を、令和3年5月28日に立ち上げました。
ソルガムは、イネ科の一年生の穀物で「モロコシ」「タカキビ」「コーリャン」などとも呼ばれています。原産地はアフリカで、日本には、遅くとも室町時代には伝来したと言われています。
子実は食物に、茎葉はきのこの培地に、使用後の培地はメタン発酵によるエネルギーやバイオブリケットの原料になるなど、多段階の活用が可能な資源作物で、乾燥に強く成長力が高いため省力栽培が可能です。
また、ソルガムの実はアレルギー物質を含まず、ポリフェノールやGABA(ギャバ)といった高機能性物質が豊富な健康食品としても活用が期待されています。
長野市には、多くの中山間地があり、地域を担う人口の減少から耕作放棄地が増え続けています。市内農地の22.9%にあたる1,425haが耕作放棄地で、その67.6%が中山間地域に存在します。(2015年世界農林業センサス)
市では、こうした地域課題を解決するため、平成25年度から信州大学と共同で調査研究事業に取り組み、ソルガムを余すことなく利用することによって、人・産業・エネルギー等の創成や農地・農業の保全を担う多角的な地域自立型循環モデルの構築を目指してきました。
子実の活用が広まってきたとはいえ、まだまだ「ソルガム」の事業認知が必要といった課題を残す中、令和3年度から新たな産学官連携組織として、「信州そるがむで地域を元気にする会」を立ち上げました。
栽培者、子実の活用事業者、茎葉の活用事業者、大学、行政などのソルガムに関わるあらゆるステークホルダーが集まり、ソルガムの地域自立型循環型モデルの実現を目指して、栽培講習会や展示会への出展、イベントの開催といった活動を行っていく予定です。
会の規約や活動などの詳細、及び会員申し込みについては、以下のホームページをご覧ください。
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