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更新日:2025年5月8日
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ソルガムは、子実は食用に、茎葉はきのこ培地やバイオマスの原料になるなど、様々な活用が可能な資源作物です。また、乾燥に強く成長力が高いため、省力栽培が可能です。
長野市では、このソルガムを活用して、ゼロカーボンや耕作放棄地対策を進めています。
ソルガムは、イネ科の一年生の穀物で「モロコシ」「タカキビ」「コーリャン」などとも呼ばれています。原産地はアフリカで、日本には、遅くとも室町時代には伝来したと言われています。
子実は食物に、茎葉はきのこの培地に、使用後の培地はメタン発酵によるエネルギーやバイオブリケットの原料になるなど、多段階の活用が可能な資源作物で、乾燥に強く成長力が高いため省力栽培が可能です。
また、ソルガムの実はアレルギー物質を含まず、ポリフェノールやGABA(ギャバ)といった高機能性物質が豊富な健康食品としても活用が期待されています。
長野市には、多くの中山間地があり、地域を担う人口の減少から耕作放棄地が増え続けています。市内農地の22.9%にあたる1,425haが耕作放棄地で、その67.6%が中山間地域に存在します。(2015年世界農林業センサス)
市では、こうした地域課題を解決するため、平成25年度から信州大学と共同で調査研究事業に取り組み、ソルガムを余すことなく利用することによって、人・産業・エネルギー等の創成や農地・農業の保全を担う多角的な地域自立型循環モデルの構築を目指してきました。
平成25年からの市内ソルガムの取り組みについては、以下をご覧ください。
栽培実証調査や関係者との検討会を通じて、収穫時の機械化を含む、栽培を想定する品種の栽培体系の確立・マニュアル化、生産者拡大手法検討、バイオマス利用におけるサプライチェーンの整理、バイオマス利活用に向けた目標量や活用戦略の検討及び供給可能量の分析を目的とする調査事業を実施しました。
ソルガム子実及び茎葉の利活用に向けての普及拡大や耕作放棄地等を活用した栽培については、連携中枢都市圏(長野市、須坂市、高山村、小川村、飯綱町の5市町村)で推進しています。
この取り組みによって、圏域内の耕作放棄地の解消と共に、農業の六次産業化の推進と新産業及び雇用の創出が期待されます。また、圏域内を対象とすることで、スケールメリットが期待されます。
上記の取り組みに加え、産学官連携の協議会である「信州そるがむで地域を元気にする会」でもソルガムの取り組みを推進しています。
会の規約や活動などの詳細、及び会員申し込みについては、以下のホームページをご覧ください。
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