更新日:2025年2月26日
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整備以前には、開口する横穴式石室の上部に小屋組みが架けられ、横穴式石室開口部の向かって左側にコンクリート製の沈殿槽が構築されていました。これは31号墳の周辺がリンゴ畑であったことと関連しているとみられます。また、墳丘の周囲には近代以降に段々畑として開墾された際に構築された石積みが幾重にも巡り、石積みに墳丘が取り込まれたような状況でした。
古墳の保存修理では、小屋組みと沈殿槽を解体・撤去し、一部横穴式石室の補強を行いました。外観については、長い時間の経過により古墳の形が変わっていく様子(経年変化)を表示するために、古墳前面部の復元は行わず、石積みに取り込まれた状況を再現しています。削平された墳丘範囲については、土系舗装によって表示しました(写真の白色部分)。
31号墳は発掘調査によって、土によって墳丘が築造された、大室古墳群では数が少ない「盛土墳」であることが分かっています。墳丘規模も比較的大きく、横穴式石室の中に入ることもできるように整備しました。
31号墳の整備写真
31号墳の整備写真
31号墳の整備写真
31号墳の説明板
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