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更新日:2023年2月8日
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「歴史編 近世」は1と2の2巻から構成されており、「近世1」は主として江戸前期から中期までを対象としています。
全7章について、『信濃史料』『長野県史』『長野市誌』などの史料集や、『更級埴科地方誌』『松代町史』『長野市史』
その他の町村史誌と研究書・論文の成果をふまえたうえで、『松代真田家文書』をはじめ『松代八田家文書』『大勧進文書』『大本願文書』や市域各地区の村方文書の中から新たな史料を発掘して記述しています。
第一節 豊臣政権と北信濃
第二節 森検地と松平忠輝の政治
第三節 松代藩と上田藩川中島領の成立
第四節 寺社領の成立
北信濃が豊臣政権から徳川政権へ移行していく過程を描いています。そのなかで、現長野市域において真田松代藩をはじめとして上田藩、須坂藩、飯山藩などの藩領や幕府領、また善光寺領や戸隠山神領などの寺社領が形成される様子を記述しています。
第一節 真田氏松代藩の施政
第二節 上田藩川中島領の政治と塩崎
知行所の成立
第三節 諸藩と幕府領の移り変わり
松代藩歴代藩主の経歴、藩政のしくみ、家臣団の構成、検地や年貢、宗門改めなどを取りあつかっています。
また、上田藩や上田藩から分家した旗本領の塩崎知行所および長沼藩・飯山藩・須坂藩・椎谷藩・浜田藩などの諸領や幕府領の推移にも言及しています。
第一節 善光寺領のしくみ
第二節 古い型の寺役人一族の没落
第三節 近世的統治機構の確立
第四節 善光寺領の検地
第五節 善光寺領の年貢
第六節 善光寺領の施政
第七節 善光寺の祠堂金
領主としての善光寺は箱清水・長野・七瀬河原・平柴の4か村で1000石を支配します。ここでは、その支配のしくみ、寺役人の役割、寺領の検地と年貢などをみて、善光寺領の特徴をのべます。また、善光寺に喜捨された祠堂金(しどうきん)の実態も追っています。
第一節 善光寺町
第二節 松代町
第三節 村の形成と村役人
第四節 本百姓と従属百姓
第五節 村内の諸集団
第六節 身分差別
第七節 家と女性
まず善光寺町の人口の推移や家並み景観、大家と地借・店借の関係、火事と火消しについてのべ、松代町についても城下町の成立過程と町政、町人階層、町の上水道、村々の町宿について記しています。
村については、近世の村がどのようにしてできたのかを記し、村方三役や松代藩の頭立(かしらだち)制、五人組・若者組・講仲間など村の種々の問題にもふみこみ、さらに、家と女性の地位などについても取りあげています。
第一節 稲作と畑作
第二節 善光寺木綿と山中麻
第三節 養蚕・製糸業の発達
第四節 酒造と諸稼ぎ
第五節 銅山と鉱泉
市域の畑作と稲作について、稲の品種や畑作物の種類、一年間の農事、肥料と農法の変化などにわたって記しています。
また、善光寺平の特産物である木綿や山中の麻栽培、養蚕・製糸の広がりにふれています。酒造や菜種油絞り、犀川などの鮭漁、杏や甘草の栽培、銅山と鉱泉についても記述しています。
第一節水の利用
第二節山の利用
水関係では、犀川・千曲川・裾花川などの水を利用する犀口三堰や鐘鋳堰・八幡堰などを記述し、山中では溜池による灌漑についてのべています。山関係では入会山の山論や割山を明らかにし、松代藩の御林や善光寺の御山である旭山(朝日山)や大峰山にも言及しています。
第一節 近世の街道の成立
第二節 北国往還
第三節 生活の道と通船
北国往還では、丹波島・善光寺・新町などの宿場とそれらをつなぐ善光寺通りと松代・川田・福島・長沼などを結ぶ松代通りを記述し、大名行列、佐渡の金銀の通行、宿場を支えた助郷制度にも言及しています。
生活の道である村の道や商品流通が活発であった大笹街道・大町街道、信仰の道の戸隠街道を記しています。千曲川・犀川の通船にもふれています。
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