第9巻旧市町村史編（旧更級郡・旧埴科郡）

本巻は明治22年（1889）の町村制施行によって成立し、のちに長野市にふくまれることになった旧更級郡・旧埴科郡の各町村22地区を掲載しています。
旧市町村史編第8巻につづく第9巻として、各地区の原始・古代から現在にいたる発展過程と地誌を具体的にわかりやすく記述しています。

【目次】（抜粋）

第一章　篠ノ井

第二章　塩崎

第三章　共和

第四章　川柳

第五章　東福寺

長野冬季オリンピックの開閉会式場となった「南長野運動公園」。右上には千曲川の流れと川中島の戦いで有名な妻女山がみえる。

第六章　西寺尾

第七章　信里

第八章　清野

第九章　松代

第一〇章　東条

第一一章　豊栄

第一二章　寺尾

第一三章　西条

第一四章　中津

第一五章　御厨

第一六章　川中島

第一七章　青木島

第一八章　小島田

第一九章　稲里

第二〇章　真島

犀川（写真左）と千曲川の合流点と長野冬季オリンピックのフィギュアスケート競技会場となった「ホワイトリング」。

第二一章　信田

第二二章　更府

解説

各町村地区の一単位を章とし、全地区とも共通なつぎの七節を設定しました。ただし、項目は地区の実状により若干の違いがあります。

（各章共通）
第一節　地区のあらまし
（立地、行政区域の変遷、村名の由来、戸口の移り変わり）

第二節　遺跡・遺構
（各遺跡、古墳、条里、郷、荘園、城館跡、石造文化財など）

第三節　神社と寺院
（全社寺の祭神、本尊、由緒など）

第四節　村のようすと騒動
（近世村のくらし、一揆、山論など）

第五節　産業と交通と災害
（用水堰の開発、戦前までの産業、街道、交通事情、地震、水害など）

第六節　地区の文化
（寺子屋と師匠、行事と伝承、文芸など）

第七節　地区の現状
（農地改革、産業の変化、学校・社会教育、公共施設進展など）

川中島の戦いの舞台となった八幡原

記述にあたっては既刊の各市町村史誌類をふまえ、新資料を求め、現地踏査、聞きとりなどを重ねて各地区の要所に写真や図表を入れ親しみやすく読みやすくしました。
また、各章ごとに「ダイナミックなカラー航空写真」を掲載して、それぞれの地区の特徴をビジュアル的に写し出しています。