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更新日:2023年2月8日
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第39回(平成24年)受賞作品
井田 勝己/作
設置場所:長野大通り(緑町) 長野市行政地図情報へ(外部サイトへリンク)
長野市に、私はあしかけ5年間暮らした経験があります。その時には、様々な人に出会い、随分と感動したり、親切にしていただきました。そんなことを思い出しながら制作しました。
時間には計測できるものと、そうではないものとが有るような気がしています。
計測できる時間とは、暦や、時計と言ったものですが、そうではない時間、それは記憶や想い出などと言ったものを指すと思っています。
私の作品の場合は、後者の計測できない時間をどのような形で彫刻の中に再構成できるかということに主眼を置いて制作してきました。
船の形やその上に彫りこんである遺跡風の風景は、すべて人間が介在しないと意味のないものであり、そういった意味ではこの作品は人間と時間についての思いを形にしたと言っても良いかもしれません。
人には一人ひとり歴史があり流れ去った時間や想いがあると思います。そういったものを自己投影しながら見ていただき、そして未来に想いを廻らしていただければ幸いです。
長い作家生活の中での初めての厳冬期における作品設置はずいぶんと勉強になりました。
市側の担当者はじめ関係者の方々にずいぶんとお世話になり感謝しています。ありがとうございました。
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