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更新日:2024年3月14日
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第40回(平成25年)受賞作品
田村 史郎/作
設置場所:長野大通り(上千歳町)
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近年、日本各地の山々から時を重ねた大木が少なくなったと言われます。特に美しい順木目を持つ桂の大木は本州から消えつつあるそうです。その哀惜の声を聴きながらも、私は多くの大木を切り・刻み、彫刻を制作してきました。切り倒された木々に身を切られるような痛みを感じながら、その木の歴史そして育った里山を思いながら、木材の魅力あふれる体躯を貶さぬよう制作しております。この度制作した「木霊」は、母親の大きいスカートを頭から被りふざけている孫娘をモデルに、スカートの襞とその織りなす空間の妙を表現すべく、伊豆熱川の楠の大木を彫刻、ブロンズにしたものです。題名の「木霊」は、これまで創りだした木々に宿る魂に鎮魂の意を込め、そして信州の里山に思いを馳せて名付けたものです。
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