輪の仕掛/ビクトワール オランジェ |
第25回(平成9年)受賞作品 |
生形 貴春/作 |
設置場所:篠ノ井駅東口前広場 長野市行政地図情報へ |
ステンレスを素材にして、御影石の台の上に大きな輪の形を作り、その上にオレンジ色に彩色した三角柱をL字形に組んで乗せています。作者は回転運動に関心を寄せて、輪という形でそれを表しています。輪は実際にも回転するが、その上に大きなものを乗せると重力が加わって速度が速くなります。この作品は今にも転がりそうに見え、そこに新しい美が生まれるという発想に基づいています。L字形が傾いているのは緊張感の時空間を演出するためで、バランスは十分に計算されているので安定しています。「OとLで偶然にもオリンピックに合致した形になった」と作者は述懐しています。輪のシリーズでは最大。副題は「オレンジの勝利」。 |