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更新日:2025年2月4日
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目次
ユーチューブ長野市公式チャンネルで、市長あいさつと案件説明の録画版を配信しています。
会見当日は生中継も行っています。
はじめに、先月22日、JR長野駅前で発生した殺傷事件については、26日に容疑者が逮捕された。改めて、亡くなられた方に心からご冥福をお祈りし、またご遺族に対してお悔やみ申し上げるとともに、負傷された方々の早期の回復を祈るばかりである。
事件発生以降、小・中学校をはじめ、市内全域の警戒に当たっていただいている警察関係者の皆さま、情報提供にご協力いただいた皆さまに対して厚くお礼申し上げる。私からの市民の皆さまへのメッセージでも触れたとおり、今回、多くの方々が毎日利用する長野駅という場所での事件発生であった。また、犯人が逃走し行方が分からないという状況のもとで、市民の皆さまには、大変不安な状況での生活が続いたところである。
市保健所では、市民の皆さまの精神的不安に対応するため、電話相談を継続している。また、小・中学校の児童・生徒をはじめとする子どもたちへの心のケアが大切であると考えており、気兼ねなくご相談いただけるよう、学校や保育園、こども総合支援センター「あのえっと」を含めて対応していく。
市としては、こうした対応を当面継続するとともに、今回の事件で被害に遭われた方々に対し、昨年1月から施行した長野市犯罪被害者等支援条例などに基づき、県などと連携しながら支援を行っていく。
続いて、明日2月4日に招集する市議会臨時会についてである。
提出する議案のうち、一般会計補正予算案については、長期化する物価高騰に対応するため、国の交付金を活用し、住民税非課税世帯等に対する給付金や、所得の少ないひとり親世帯に対する給付金をはじめ、社会福祉関連の施設やサービスに対する光熱費や燃料費などの支援に要する経費を計上している。このほか、道路除雪費の増額や、私立保育所等の施設型給付金の増額に要する経費などを計上している。
さらに、職員等の給与改定についても、人事院勧告などを反映した条例改正案及び補正予算案を提出している。物価高騰などの課題に対し、本市として適切な時期に支援策を講じる必要があることから、今回の補正予算案の議決を経て、速やかに事業を実施してまいりたいと考えている。
続いて、新年度の当初予算案については、各部局の市長査定を終え、現在、確定作業を進めているところである。予算編成の基本方針である「未来の飛躍に向けた『変革』・『挑戦』と持続可能な財政運営の維持」をもとに、引き続き、本市が持つ強みを活(い)かした未来への投資を戦略的に進めるため、新たな取り組みに積極果敢にチャレンジし、市民の皆さま、地域の皆さま、企業の皆さまが期待できる予算にしてまいりたいと考えている。
予算案の概要については、今月18日に予定している臨時記者会見において説明したい。
次に、みどりの移動市長室についてである。
明後日5日水曜日、みどりの移動市長室を開催する。みどりの移動市長室は、私が市内各所に伺い、関係者と意見交換を行い、市民の皆さまのご意見をきめ細かく把握するとともに、市政を身近に感じていただくことを目的として開催するものである。
今回の移動市長室は、市立長野中学校に伺い、3年生が複数のグループに分かれてそれぞれ設定した市の課題について、1年間学習した中で考えた解決策を提案していただき、私と意見交換するものである。
この移動市長室が、中学生の皆さんの「長野市」について考えるきっかけとなり、市政への関心が高まることを期待している。
続いて、本日の案件説明にもあるが、東京大学生産技術研究所、通称「生産研」との連携についてである。
昨年、本市が宇宙利用産業に取り組んでいることがきっかけとなって、生産研とのご縁ができた。今後、宇宙分野に限らず、幅広い分野を対象に連携を検討してまいりたい。そのキックオフの位置付けとして、来週12日に、東京都目黒区の東京大学駒場キャンパスにあるダイニングラボ食堂コマニにおいて、生産研などとの共催により、「FEEL NAGANO NIGHT」を開催する。
詳しくは後ほど担当者から説明する。当日、私も出席してプレゼンテーションを行う。東京大学関係者との情報交換を通して、今後の具体的な事業展開につなげてまいりたいと考えている。
最後に、本市の冬の風物詩となっている「長野灯明まつり」が、今週7日から11日まで善光寺を中心に開催される。「長野から世界へ平和の灯(あか)りを届けよう」をテーマとしたこのイベントに、市民の皆さまをはじめ、多くの皆さまにお越しいただきたいと思う。
詳しくは後ほど担当者から説明する。
私からは、以上である。
イノベーション推進課:026-224-9711
観光振興課:026-224-8316
建築指導課盛土規制対策準備室:026-224-9735
Q1(記者)
長野駅前で発生した殺傷事件について質問する。
今回逮捕された容疑者が、生活に困窮していて、水道や電気が止まっていて、生活保護を受給していたという報道がある。市として、容疑者に対しての対応に問題点などがあったかどうか確認したのか教えてほしい。
A1(長野市長)
まず、(生活保護を受給していたかなどの)個人情報については(守秘義務が課されているため)行政側が公表することはない。こうしたことが報道されている経緯を私の方で確認することはできないが、庁内の関係部局に確認したところ、そうした情報が漏えいするようなことは一切なかったということである。
Q2(記者)
殺傷事件発生後、市民対象の電話相談窓口開設や、市教育委員会の対応として、警察官を学校に配置するなどの対応を行ってきたと思う。教育委員会では、例えば教職員への(注意喚起の)呼びかけや、児童・生徒に対して(不安を感じて登校を控えても)欠席扱いとしない対応は、いつまで継続していく予定か。
A2-1(長野市長)
まず、保健所(健康課)での(電話)相談は、2月2日現在までに30件いただいている。具体的には、「夜眠りにつけない」、「外に出るのが少し怖い」という内容で、今後も保健所を中心に対応していきたいと思う。学校関係については教育委員会から回答する。
A2-2(学校教育課長)
市教育委員会では、学校に対して、当面の間、校内外の安全確保に努めるように依頼をしている。(欠席扱いとしない対応については、各学校が柔軟に対応する。)
Q3(記者)
今回、長野の玄関口となる駅前で起きた事件であった。今後、例えば防犯カメラの設置や、生活保護を受けていたという一部報道がある中で福祉制度などの充実など、今回の事件を受けて考えている施策はあるか。
A3(長野市長)
市民の皆さまからは、「被疑者が逮捕されたと聞いて安心したが、模倣犯が出ないか心配である」といった声も伺っている。こうした声がある中で、市としては、犯罪の抑止効果を図り、市民への安心感を促すため、取り急ぎ、業務で使用している一部の庁用車両に、「防犯パトロール中」と書かれたマグネットシートを掲出した。これは本日から3月31日までを予定をしている。
また、私は長水防犯協会連合会の会長という立場になっているが、本日、当連合会幹事である担当課の地域活動支援課と連合会の事務局を担う警察で、関係団体と協力して犯罪を抑止するにはどのような活動ができるか、改めて検討を開始したところである。
今回のような犯罪にどのような対応ができるか難しいところではあるが、これまでの防犯の取り組みに加えて、市としてもできるところから始めていければと考えている。
Q4(記者)
長野駅前における殺傷事件について、容疑者が生活保護を受けていたり、電気、水道を止められていたり、逮捕時は無職であったが、それ以前は職を短期間で転々としていたというようなことが取材で分かっている。
現時点で市長として、この事件の背景にあったものについての見方や受け止め方はあるか。
A4(長野市長)
これは警察において、事件の背景に何があったのか究明していただくのが一番だと思う。
私としては、先ほどお話をさせていただいたが、このような犯罪から市民を守るためにはどうしたらよいのかということを考えていくべきだと感じている。
各地区の住民自治協議会、地域の民生委員・児童委員、学校、消防団など、警察も含めて、この私たちの暮らしを守り、支えていただいている方がたくさんいるので、そうした皆さんとしっかり連携しながら、このまちが常に安全に保たれるような取り組みをしていく必要があるということを、今回感じている。
Q5(記者)
長野市は昨年の1月から長野市犯罪被害者等支援条例を施行しているが、今回の事件に関して、その給付金の給付も含めてどのような対応をされているのか、現時点で話せる範囲で伺いたい。
A5(人権・男女共同参画課長)
今は、県警あるいは県と被害に遭われた方が、心情に配慮しながら話し合いをしている段階である。今後、被害に遭われた方々の状況をお聞きしながら、支援を検討していくという形である。今のところはまだ話を伺っているという段階である。
Q6(記者)
今、(県警あるいは県と被害に遭われた方が)実際に話し合いを進められているというところだが、改めて、事件が起きる前にこうした条例をつくっておくことの意義をどのように感じているか。
A6(長野市長)
現実的にはこういう条例が適用されない社会であってほしいと感じている。一方、長野市ではないが、少し前(令和5年5月)に中野市でも殺人事件があった。そのような中で、昨年1月に長野市犯罪被害者等支援条例ができたことで、被害に遭われた方、救済すべき方に、わずかでも手を差し伸べることができる体制があったことは良かったと思う。誠心誠意対応していきたい。
Q7(記者)
長野駅前での殺傷事件に関連して、容疑者はかなり生活が困窮していたということが分かってきた。その中で、市として福祉政策の方針の見直しや充実など、現段階で検討しているものがあれば伺いたい。
A7-1(長野市長)
社会全体の目で、みんなで協力しながら、それぞれの立場で、安全なまちをつくるにはどうしたらよいのか、そういう認識に立ちたいと思う。その中で、民生委員・児童委員など、さまざまな役割の方が多数いるので、皆さんとしっかり連携をとりながら、誰一人取り残すことのない社会を構築していければと思う。
A7-2(生活支援課長)
生活支援課では、セーフティネットということで、(生活に困窮している人の相談や支援を)「まいさぽ長野市(長野市生活就労支援センター)」へ依頼している。生活保護に至る前に、さまざまな部署と連携して、生活保護にならなくてもよいような手立てを考え、その次の段階として、生活保護で対応している。
Q8(記者)
長野駅前開発のB-1地区の関係で伺う。
先日の報道で、イメージ図が出てきて、基本設計が固まってきたということである。現状の基本設計を見た市長の受け止めを教えてほしい。
A8(長野市長)
新聞紙面の一面に(イメージ図が)掲載されたという状況を鑑みると、これは市民のみならず、県民の皆さまの関心が非常に高い案件であるということを改めて認識した。
高さが85メートルになると報道されていたが、これまで、高さや景観に対するさまざまな声もあったが、イメージができるイラストが公開されて、期待感を抱く人が大勢いるのではないかと思う。私としては、駅前の再開発を通じて、商業施設やオフィス棟もあるようなので、多くの人が行き交う、にぎわいの拠点になってほしいと考えている。
Q9(記者)
再開発への期待感は高まる一方で、その高さの点について、これからどのような声が出てくるのか分からないが、今までは懸念する声があった。また、公費を多く投入するということで、公共性の高い、意義あるものになってほしいという期待の声と、果たしてそうなっていくのかという疑念の声とがあった。これらの不安や疑念の声に対して、指導する市の立場として、どのように応えていくのか。
A9(長野市長)
通りから一本入ると細い路地などがあるが、この再開発を通じて、まち全体の防災対応力の向上につながるものと考えている。また、繰り返しになるが、商業施設も入る状況からみると、まちのにぎわいを生んでくれる施設になると思う。懸念されている補助金について、この補助金の算定に当たっては、国の制度要綱に基づき、引き続きしっかり精査をしていきたいと思う。多くの皆さまに期待を寄せていただいている事業であるので、行政としても必要な支援や助言を行っていきたい。
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