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更新日:2025年8月7日
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目次
ユーチューブ長野市公式チャンネルで、市長あいさつと案件説明の録画版を配信しています。
会見当日は生中継も行っています。
はじめに、全国的な猛暑が続いており、各地で集中豪雨も発生している状況である。
長野市内も、連日、熱中症警戒アラートが発表されるなど、暑い日が続いており、7月末現在、熱中症による救急搬送件数は、昨年と比較して約1.5倍に増加している。特に6月から増加している。
暦の上では立秋となるが、当面、命に関わるような暑さが続くと思われることから、市民の皆さまには、屋外・屋内を問わず、熱中症に警戒し、水分補給や塩分補給、適切なエアコン使用など、十分な対策を取るようお願いする。
次に、長野市と東京大学生産技術研究所との連携協定についてである。
今月1日に、「持続可能なまちづくりに関する相互の協力及び連携に関する連携協力協定」を締結した。
協定では、地域資源を活かした「持続可能なまちづくり」に関すること、地域交通とモビリティの最適化に関することなど、5項目について連携することとしている。
本協定を契機に、本市における地域の課題を把握し、学術研究交流活動を通じて、活力ある個性豊かな地域社会の形成・発展と、関連する学術の発展に寄与してまいりたい。
また、昨日、長野市と長野LP協会長野支部で「火災予防啓発の連携に関する協定」を締結した。
協定では、住宅用火災警報器等の普及促進および維持管理による住宅防火の推進を目的としており、具体的には、ガス機器の法定点検時やガス使用量の検針時などの際に、双方で作成した啓発資料の配布や火災予防イベントでの啓発活動などを行っていただく予定としている。
市民の皆さまと接点が多いガス事業者による直接的な啓発を行うことで、市民の暮らしの安全・安心につなげてまいりたい。
次に、「長野市民平和の日のつどい」についてである。
このつどいは、昭和60年の「平和都市宣言」の記念事業として、「命の尊さ」や「平和の大切さ」を市民の皆さまに広めることを目的として、毎年開催している。
本年は、今月1日から市役所第一庁舎1階市民交流スペースなどで、市内の小学生が平和への願いを込めて作った折り鶴やメッセージの展示、公文書館などが所蔵する戦時下の資料などのパネル展示を行っている。
また、明日7日には、同時開催として、長野市芸術館において、長野市戦没者追悼式、「みんなのコンサート」、地域おこし協力隊SAKURAマルシェを開催する。
本年は戦後80年の節目を迎える。市民の皆さまに平和について改めて考えていただく機会としてまいりたい。
次に、夏の成人式についてであるが、今月14日から15日にかけて、市内7地区で開催されることとなっている。
成人式を迎える皆さまには、私からお祝いのビデオメッセージを送らせていただく予定である。
オリンピック・パラリンピック開催都市である「世界のナガノ」で生まれ育ったことを大きな誇りと自信にし、自分らしさを大切にして目標に力強く向かってほしいと思っている。
次に、学生との意見交換についてである。
今月19日に、本市と連携協定を締結している8つの高等教育機関の学生15人の皆さんと、清泉大学長野駅東口キャンパスで意見交換会を行う。
当日は、「未来のわたしと未来のまち」をテーマに、意見を交わしたいと考えている。現在、策定を進めている次期長野市総合計画の将来像を描く上で、これからの社会の主役となる学生の皆さんから、貴重な意見を伺える場であり、とても楽しみにしている。
詳細は、後日改めてプレスリリースにてお知らせする。
最後に、夏のイベントを紹介する。
今月10日の「飯縄火まつり」、14日には「ひじり三千石祭り」と「鬼無里ふるさと夏まつり」、15日には、信州新町の「ろうかく湖とうろう流し花火大会」など、多くのイベントや夏祭りが予定されている。
また、茶臼山動物園では、恒例の「サマーナイトZOO(ズー)」が10日から16日まで開催されるほか、ながのこども館「ながノビ!」や博物館、美術館でもさまざまなイベントが企画されている。
市民の皆さまには、これらのイベントに、ぜひお出かけいただきたいと思う。
報道機関の皆さまには、情報発信をお願いする。
私からは、以上である。
第82回国民スポーツ大会・第27回全国障害者スポーツ大会長野県開催決定について(PDF:1,068KB)
国スポ・全障スポ推進課:026-224-9709
全国自治体政策研究交流会議・自治体学会長野大会について(PDF:351KB)
長野大会案内パンフレット(PDF:4,948KB)
企画課:026-224-5010
長野市総合計画審議会作業部会員の公募について(PDF:578KB)
企画課:026-224-5010
令和6年度決算について(概要版)(PDF:2,617KB)
令和6年度決算について(PDF:2,316KB)
財政課:026-224-5014
Q1(記者)
先日、ヘーゼルナッツビールが発売され、市としても予算付けをし、ヘーゼルナッツの苗木の補助や栽培方法の確立を(目指した取り組みを)実施しているが、改めて、市として、ヘーゼルナッツの産地化に力を入れようと思った理由と、市長の産地化にかける思いを教えていただきたい。
A1(長野市長)
先日桜スクエアで行った、長野市産ヘーゼルナッツを使ったビールのお披露目会が大変好評で、500リットル全量売り切れたことを非常にうれしく思っている。
農業に携わる皆さん、JAや農業委員会の皆さんのお話を聞くと、これだけ暑くなり温暖化が進んでいくと、これまでと同様に、おいしい果物を収穫し続けていけるのかという、大きな不安感があった。
本市は果樹栽培が非常に盛んであり、リンゴ、ブドウ、桃といった代表的な農産品はあるが、農産品の選択肢を増やし、将来的な気候変動や高齢化に対応し、省力化しつつ収穫できる農産品はないのかという思いがあった。そのような時に、市内でヘーゼルナッツ栽培をされている方が、栽培のみならず6次産業化をしているという話を聞き、私も担当課も訪問し、可能性が非常に大きいと感じた。
例えば、主要の生産地にイタリアのトリノがあるが、冬季オリンピックを開催した地域であり、本市と非常に似た環境でもある。さまざまな話を聞き、50年後さらに100年後の本市の大きな農産品の柱にしていこうということで始めた。
現在、国内でヘーゼルナッツを産地化しているところはなく、特にパティシエやお菓子づくりをしている方々からは、トルコやイタリアからの輸入品は、どうしても風味や香りが落ちてしまうため、できれば、メイドインジャパンがあったらいいという話を聞いていた。「日本で最初の産地化に取り組む自治体になる」という強い意気込みで、取り組みたいと思っている。
本年度も昨年度に続き、苗木の補助などを行っており、耕作放棄地などが増えている状況の中で、長野市農政の未来につながってほしいという思いである。
150年前は、本市の農産品にリンゴはなかった。先人が切り開いてきたことで大産地化し、これだけおいしいリンゴができるようになったことを歴史が語っている。50年後、100年後の長野市農業の大きな柱にしていく思いを持ちながら、この事業を進めていきたいと思っている。
Q2(記者)
市として今後、産地化に向けて取り組んでいきたいことや、市としての目標があれば教えていただきたい。
A2(長野市長)
実際に実がなるのが3年、4年、5年後であり、まだ年間何万トン作るのか、販路をどう増やしていくかといった具体的な検討ができる状況ではない。歯がゆい思いではいるが、クラフトビールを作り、まずは、この長野市がヘーゼルナッツ栽培に本格的に取り組んでいる、強力に取り組み始めたということを市民の皆さんや関係する皆さんにしっかりと周知し、将来的に栽培面積を広げていくことが大事だと思っている。
ヘーゼルナッツ栽培にチャレンジしてみようという人を1人でも多く増やしていくことが必要であり、まずはそこから着手をしていきたい。
Q3(記者)
長野駅前の再開発について伺う。今朝も市民の会の皆さんが、要望書を持ってこられたと思う。
今、人件費や資材費が高騰している中で、市民の会の皆さんからの質問にもあった、総事業費186億円というものが適正なのか、見直しなども検討していくのかということと、市民への周知も足りてないということだったが、それについては今後どう向き合っていくつもりかそれぞれ伺う。
A3(長野市長)
今朝ほど、「よりよいB-1再開発を求める市民の会」の皆さんから、およそ3千筆のご署名をいただいたが、皆さんは必ずしも(再開発に)反対の立場で署名を持ってきたのではないというお話であった。
市民の皆さんの中にはこの再開発のことを知らない人、あるいはどれだけの事業費がかかるのか、さらには公金がどれだけ投入されていくのかを知らない人もいるので、改めて行政としての説明をしっかりしていただきたいということや、先ほどお話もあったその事業費についても増えるということもお聞きしている。
(再開発は)地権者の皆さんが行う事業であるが、再開発で道路が拡幅されると、災害が起きた際に緊急車両の通行が可能となり、助け出せる人も増える。また、「まちなか居住」が進むことを考えれば非常に公共性の高い、期待が持てる事業だと思っている。
今回いただいたご署名は、とにかくみんなで良いものを作っていきましょうということであり、市としての情報はしっかり出して周知していきたい。また、この事業を精査していく上で、事業者の方々が出してきた事業費が適正であるかどうかを市としても見なければならないと思っている。公金を出す以上、しっかりと確認し、助言や指導などを行うことで、市民の皆さんや本市を訪れていただく皆さんに喜んでいただけるような事業にしていきたいと思う。
Q4(記者)
先日、長野エリア観光戦略研究委員会のキックオフイベントが行われた。善光寺御開帳に伴うインバウンドの増加も加味したキックオフイベントだったと思うが、イベントの手応えを伺いたい。
A4(長野市長)
当初、120人が出席予定と聞いていたが、結果的には約180人の皆さんが出席されたことから、観光に寄せる思いや期待の大きさを感じた。
令和9年度に開催が決定している善光寺の御開帳前後に、デスティネーションキャンペーンやプレのデスティネーションキャンペーンも行われると思う。令和8年後半から令和9年にかけては、観光に対する熱が、本市だけでなく長野県全体で高まる。この時期に、観光事業者の皆さんが一丸となって本市の魅力を発信することで、多くのインバウンドを含めたお客様に本市へお越しいただき、文化財や食などから「長野市・長野県」を感じていただきたいと思っている。
地方財政を預からせていただく立場として、市独自のさまざまな事業を行いたいという思いの中で、独自財源をどう確保していくかが重要である。観光を(独自財源確保の)一つの手段とし、このまちの経済を活性化することで税収が増え、それがまた市民の皆さまの暮らしや観光資源の磨き上げにつながっていく。そうしたサイクルを皆さんと一緒に作っていきたいと思っている。
Q5(記者)
これから善光寺の御開帳、デスティネーションキャンペーンに向けて、具体的にインバウンドの取り込みを行っていく、あるいは行っていきたいということがあれば教えてほしい。
A5(長野市長)
先日は、キックオフとしての未来会議で、講演やパネルディスカッションを行わせていただいた。今後、観光文化部で具体的な取り組みをピックアップしていく。また、経済産業振興部では、インバウンドの対応も含めたキャッシュレス化など、さまざまな国や地域からお越しいただいても対応できるような取り組みも始めている。単に観光政策に限らず、あらゆる政策手段を使いながら、多くのお客様が本市にお越しいただくとともに、(滞在時の)利便性を高める手法を、すべての部局で一丸となって取り組んでいきたいと思っている。
Q6(記者)
果樹栽培について伺う。今、長野市の農業で盛んなリンゴを中心とした果樹栽培では、農家の高齢化、担い手不足、耕作放棄地の増加が課題になっていると思う。リンゴを中心とした果樹栽培について、今後、市としてどのように位置付けていくのか。担い手不足などの課題にどう向き合っていくのか。
A6(長野市長)
果樹は本市の農業の大きな柱であり、長野市産の果樹は全国的にも評価をされているので、しっかり守っていきたいと思っている。一方で、リンゴの栽培面積はやや減少傾向にあり、シャインマスカットなどのブドウや桃も栽培面積が大きく拡大している状況ではない。
高齢化という課題への対応や対策は、現在長野市農業公社などを通じて新規就農者に対する支援や農業機械の購入補助などを行っている。これが非常にニーズの高い分野なので拡充できればと考えている。
先日、長野市農業青年協議会の若手の農業従事者の皆さんと意見交換を行った。そうした若手経営者の皆さんからもいろいろと情報をお聞きしながら、どのような政策が求められているかを農業政策課で研究している。これから令和8年度予算も本格的に作成していく中で、求められている政策を見極めながら予算付けをし、本市の果樹栽培を守っていきたい。
Q7(記者)
ふるさと納税で、本来、返礼品にはならないものがあり、その寄附金額が1億円を超えていた、という市の発表が(先日)あった。この点について、市長の受け止めを伺いたい。
A7(長野市長)
本来であれば本市では(ふるさと納税の)返礼品として取り扱うことができないものが(返礼品の中に)含まれていて、これについて多額の寄附をいただいていた。ふるさと納税の信頼を損いかねないことでもあり、大変重く受け止めている。また、寄附をいただいた皆さまには、誠に申し訳ないと思っている。
現在、全ての返礼品の確認作業を終え、同様の事案が発生することがないよう、徹底的なチェック体制で(返礼品の)整備を進めるよう指示をした。かなり細かいルールもあるが、限られた人数の中で、今後このようなことが起きないよう、厳格に確認作業を進めていきたい。
Q8(記者)
参議院議員選挙が終わり、10月の市長選挙も近づいていると思うが、市長の現在の意欲を伺いたい。
A8(長野市長)
新年度が始まり、およそ4カ月が終わった。1年間のうち、まだ3分の1が終わったばかりである。決定された予算に基づき事業を進めていくこと、そして、その事業が的確に行われているかの進捗を見ていくことが、市長がやるべき仕事だと思っているので、その一点にかけて、この先の仕事を進めていきたい。
Q9(記者)
長野市都市公園条例について伺う。市で行った市民アンケートの意識調査では、公園の犬の散歩について、比較的高い割合の方が「マナーが守られればよい」という回答をしている一方で、否定的というか、(散歩を)させるべきではないという意見もあるかと思う。この現状の受け止めと、市長の条例に対する思いを教えていただきたい。
A9(長野市長)
個人的な話で恐縮であるが、わが家には犬がいる。そもそも私はペットを飼うことはないと思っていたところ、家族に求められて飼い始めたが、(ペットと暮らすことも)「いいことだな」と感じている。犬などペットがいる暮らしというのは充実していいものだと思っている。その経験から、「ちょっと私はペットが苦手」という方、「ペットはいいものだ」という方、双方の気持ちを持ち合わせているつもりでいる。
近くの公園を歩いたりジョギングしたり、車の窓から見たりすると、犬を飼っている人、ペットを連れている人がたくさんいる。その皆さんは、「犬と一緒にのんびり散歩できる場所が多くあれば」という気持ちだと思うので、それには応えていきたいと思う。
以前の私は、犬がかんでくるのではないかといつも警戒しており、苦手なタイプであった。それぞれの考えを持つ市民の皆さんが生活されていることを常に意識する必要がある。
条例では、「動物を引き連れる行為は禁止」と規定されており、時代背景としてはもう合わない表現ではないかと思う。市民の皆さんの暮らしを見ても、ペットは家族同然という人もいると感じる。議会からも、この条例の見直しが必要ではないかという質問に対して、「今後検討していきたい」という答弁をしており、(条例の)見直しも含めて、よりペットと幸せに暮らせるまち、そして、苦手だという人にも配慮の行き届いたまちづくり、公園づくりを進めていきたいと思っている。
Q10(記者)
現時点で、この条例の改正という点についてのお考えはいかがか。
A10(長野市長)
時期は未定であるが、条例の改廃は慎重に行わなければならないことなので、担当課においてしっかり準備をして、その方向で進めていきたいと思っている。
Q11(記者)
確認だが、条例は禁止条項の部分を廃止する方向で検討しているということでよいか。
A11-1(長野市長)
条文をどうするのかということもあるが、「動物を引き連れる行為を禁止する」という文言の調整はしていきたいと思っている。常に矛盾を感じているのは、市長就任以降、ペットと歩ける公園を増やしてきた一方で、条例には禁止と書かれている点である。言っていることとやっていることが矛盾しているという思いを自分自身でも感じているので、そのことを基本として条例の見直しを進めていきたいと思っている。
A11-2(公園緑地課長)
今の本市の条例は、全国の自治体と比べると、禁止事項をメインに規定している条例になっているので、庁内の法規担当とも協議の上、時代に沿ったかたちに変更していきたいと考えている。
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