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更新日:2024年8月28日
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目次
ユーチューブ長野市公式チャンネルで、市長あいさつの録画版を配信しています。
会見当日は生中継も行っています。
はじめに、宮崎県で最大震度6弱を観測した8日の地震の後、気象庁からの「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が発表された。その後、15日には、政府としての特別な注意の呼びかけは終了している。その後、2週間ほど経過したが、南海トラフ地震の想定震源域では、特段の変化を示すような地震活動や地殻変動は観測されていないとのことである。しかしながら、いつ大規模地震が発生してもおかしくないことから、平常どおりの生活を送りながらも、地震の際の備蓄品などの備えや避難場所の確認など、各ご家庭で確認いただくことが大切であると考えている。
また、8月以降、東北地方や関東地方を中心とした台風による被害のほかに、市内においても連日、大雨・雷・突風の被害が発生しており、今後の台風へも注意が必要な状況である。引き続き、市民の皆さまには、自然災害への備えについて、改めて点検・確認いただくようお願いする。
次に、長野市営安茂里市民プールにおける利用料金の誤徴収が、今月10日に判明した件である。
現在、市ホームページなどにより、おわびと周知を図りながら、誤って徴収した方々への返金の対応を行っている。引き続き、指定管理者と共に再発防止を図り、信頼回復に努めてまいりたい。
続いて、9月市議会定例会については、あさって29日告示、9月5日に招集させていただく予定で準備を進めている。
提出する議題のうち、一般会計補正予算案については、物価高への対応など、早急な対応が求められる事業に要する経費などを盛り込んでいる。物価高騰対策については、これまで影響を受けている市民や事業者の皆さまに対し、さまざまな支援策を講じてきたところである。補正予算案では、保護者の負担軽減を図るため、学校給食をこれまでどおり安定的に提供するための公費負担分の経費の増額のほか、物価変動や人件費上昇により発生している指定管理者の赤字に対し、一定のルールに基づき補塡(ほてん)するために必要な経費などを計上している。さらに、令和7年4月診療分からの子どもの福祉医療制度の窓口無料化に向けたシステム改修などの関係経費のほか、ケーブルテレビ事業に係る損害賠償金やボブスレー・リュージュパークの不凍液の廃棄処理に要する経費などを計上している。
9月市議会定例会に提出する議案の詳細は、後ほど、それぞれの担当から説明する。
次に、特殊詐欺等の被害防止への注意喚起についてである。
今月上旬から順次、県と県警の特殊詐欺等防止共同キャンペーンに併せて、市内各所のデジタルサイネージにより、被害防止の注意を呼びかけている。全国的に問題となっている特殊詐欺やSNS型投資詐欺などについては、長野市内においても発生しており、長野県警からの情報によると、本年6月末までに、被害総額がおよそ2億5千万円を超え、昨年に比べ倍増している状況である。
こうした状況から、県警などと連携した啓発活動として、私から市民の皆さまへ注意喚起する動画を制作した。動画は、長野駅前の屋外ビジョンのほか、長野中央警察署や長野市役所第一庁舎などにおいて、年内12月末まで放映することとしている。市民の皆さま、特にご高齢の方とそのご家族には、「甘い話には、ご注意を!」を念頭に、より一層、ご留意いただくようお願いする。
続いて、本日の説明案件は、お手元の次第のとおり3件である。
このうち、合併20周年記念事業については、平成17年1月に合併した豊野、戸隠、鬼無里、大岡の4地区において、来年1月で20年を迎えることから、各地区でさまざまな記念イベントが予定されている。10月から11月にかけて、4地区を対象とした親子バスツアーを計画しているので、多くのお子さま、ご家族に参加いただき、各地域の歴史や文化を学び、地域の魅力を再発見していただければと思う。詳細は、後ほど担当から説明させていただくので、情報発信にお力添えをお願いする。
最後になるが、先日閉幕したパリ2024オリンピック競技大会から2週間が経過した。本市ゆかりの選手では、アーティスティックスイミングの小林 唄選手と和田 彩未選手が5位入賞を果たした。心からお祝い申し上げたい。選手の皆さんの世界の舞台で活躍する姿から、勇気と感動をいただいたのは私だけではないと思う。選手の皆さんには、この経験を基に、さらなる活躍を願っている。
また、明日からはパラリンピックが開幕する。本市としても、引き続き、オリンピック・パラリンピックのムーブメントを推進してまいりたい。パラリンピックにも、本市ゆかりの選手が出場する。日本選手を含む各国を代表する選手の皆さんの活躍を大いに期待している。
私からは、以上である。
令和6年9月長野市議会定例会予算以外の提出議案について(PDF:170KB)
令和6年9月長野市議会定例会提出条例案について(PDF:297KB)
総務部総務課:026-224-5002
財政課:026-224-5014
「合併20周年記念長野市の歴史と地域の魅力をハッ!ケン親子バスツアー」チラシ(PDF:946KB)
企画課:026-224-5010
Q1(記者)
補正予算(案)の中にもあるスパイラルの不凍液処理について伺う。スパイラルの老朽化が進む中、さらに施設の不具合が見つかる可能性があるかと思うが、今後どのように、施設の維持管理の在り方を検討していくのか。
A1(長野市長)
不凍液が漏れている件については、しっかり抜き取って、環境への配慮など、早期に対応を取っていきたいと思っている。
スパイラルについては、2026年開催のイタリアのミラノ・コルティナダンペッツォオリンピックまで、NTC(ナショナルトレーニングセンター)の指定施設になっているので、その状況をしっかりと競技団体とともにつくっていくことも大事だと思っている。
施設の老朽化が進み、いよいよこれで不凍液を抜くという状況の中では、今後この施設をどうしていくのか、本格的に考えていかなければならない。
一方、今朝の新聞で取り上げていただいたとおり、競技団体の皆さんが、競技の普及振興に向け、子どもたちの体験活動などにも取り組んでいるので、そういった活動に協力させていただきながら、今後の対応を考えていきたいと思っている。
Q2(記者)
競技団体の皆さんが、競技の普及振興活動に取り組まれている中、今回の不凍液の漏れがなければ、さまざまなイベントなどが予定されていたと伺っているが、今後、市として、コースの利用再開をどのように考えているか。
A2(長野市長)
不凍液を抜く作業に、実際どのくらいの期間がかかるのか、情報を得ていないが、ノルディックウオーキングのコース指定などにもなっているので、氷を張る、張らないにかかわらず、この競技場のコースを、独特な雰囲気の中、歩いていただくというのは、いろいろな意味で面白みもあると思う。今後、どのような利活用ができるのかも含めて、考えていかなければいけない課題だと思っている。
Q3(記者)
市長としてはコースの利用再開を急ぎたい考えなのか。
A3(長野市長)
不凍液がどういった形でしっかり抜き切る処理ができるのか、まだ不透明なところがあるので、状況を見て判断をしていきたいと思っている。
Q4(記者)
コースの利用再開をしない可能性もあるのか。市としては積極的に再開したいという考えでよろしいか。
A4(長野市長)
不凍液を抜けば、もう氷を張ることは当面はないと思うが、コース内を歩くことは十分可能なので、今後の状況を見ながら、ウオーキングコース再開を念頭に進めていきたいと思っている。
Q5(記者)
スパイラルに関連して伺う。ナショナルトレーニングセンターに指定されていることの意義、それから、2026年以降の指定の申請をどのようにしていくのか、意向を教えてほしい。
A5(長野市長)
2026年まで、ミラノ・コルティナダンペッツォオリンピック冬季大会に向けて、ナショナルトレーニングセンターの指定になっている。ここで実際にそりを走らせるということはないにしても、選手の皆さんが、日頃のいろいろな意味でのトレーニングに使っていただいている。プッシュボブスレーという活動にも使っていただいている。
一方、これで不凍液を抜く状況の中で、また不凍液を入れるのか否かということも、これからしっかり考えていかなければならない。2026年以降については、競技団体として、どのような考えがあるのか(伺いながら)、皆さんと一緒に考えていかなければいけない課題だと思っている。
Q6(記者)
これまでの会見でも、「競技団体と話をしていく。しかし、それはまだしっかり詰められていない」ということであったが、現時点での競技団体との話し合いの予定、検討の予定というのはあるか。
A6(長野市長)
具体的にはまだ(である)。再来年の2月にオリンピック冬季大会を迎える中で、ネガティブな話というのは良くないと感じている。まずは、2026年の大会が終わる、あるいはナショナルトレーニングセンター指定の期限が切れるという状況になった中で、競技団体の皆さんと話を詰めていくのが、話の進め方としては(良いのではないかと思う)。競技団体の皆さんのオリンピックに向けた熱を下げることのないような話の進め方をしていきたいと思っている。
いずれにしても、このそり競技場(スパイラル)は、現在、日本唯一のものであるので、札幌の冬季大会が仮に実現していれば、使われていたという状況もあった。2026年のナショナルトレーニングセンター指定の期限の目前までは、今の形で維持をしながら、その後、競技団体と議論をしっかり進めていきたいと思っている。
Q7(記者)
飯綱町と中条地区で候補地となっている長野広域連合の一般廃棄物最終処分場の関係で質問する。
飯綱町の住民が、飯綱町の候補地について建設反対の署名を飯綱町長に提出した。書類を見ている限り、長野広域連合長宛てにもなっていて、水源や生活・農業用水への影響が懸念されるということから、反対署名が出されていた。
処分場建設を進めるに当たって、今後どのようなことに留意していくか、反対署名の受け止めも含めて伺う。
A7(長野市長)
私は長野広域連合長を務めているので、その立場からお話をさせていただく。
まず、こういったことは住民の理解をしっかり得ていくということが、何よりも大事だと思っている。住民の理解を得るために、例えば飯綱町から何か要望などがあったら、広域連合としてしっかり受け止めて、場合によっては必要な支援や対策を取っていきたいと思っている。
最終候補地の決定に当たっては、今2つの地域の話があったが、両地区の意向や地域の状況などを比較しながら進めていくべきである。今回、反対署名が飯綱町で出されたが、そのような状況をしっかりと受け止めながら、広域連合として、どのような対応を取っていくか、検討を進めていきたいと思う。
Q8(記者)
「みらいハッ!ケン」プロジェクトのチラシについて、株式会社NTTe-Sportsが発行したチラシで、「みらいハッ!ケン」プロジェクトのロゴとともに、本木晋市議の顔写真が掲載されたものが市内小学校30校で、7月19日から7月末まで配布されるという事案があった。
学校関係者に取材をしたところ、「みらいハッ!ケン」プロジェクトは市のプロジェクトなので政治的中立性に欠ける、市議が載っており疑念を感じたが配ってしまった、という意見がある一方で、中立ではないため配布をやめたという学校など、いろいろ対応が分かれた。市長は今回の事案についてどのように受け止めているか。
A8(長野市長)
そのチラシをご覧になった方が、何か疑念を抱いたり、あるいは不信感を持ってしまったりしたことについては、残念に思っている。
結論から申し上げれば、学校で配布するものとして、それぞれの学校での確認が、もう少ししっかりできていればということを考える。
今回のケースは、校長会で確認されたものとは別のものが、最終的に学校に送付をされていたということである。学校側は、校長会で確認済みのものであったことから、配布しても問題ないだろうという認識の下で、配布されたと思う。
今回、この事案を受けて、チラシを作成した参画パートナーの企業宛てに、担当の部長名で、こういった誤解を招くことがないよう、規約などを遵守いただきたいという通知を差し上げたところである。
(市としても)しっかり確認をすべき事案ではあったが、われわれとしては、この「みらいハッ!ケン」プロジェクト参画パートナーの皆さまには、規約に基づいた対応をお願いしたいと思う。
Q9(記者)
今回、市側についても専門家に取材をしたが、「みらいハッ!ケン」プロジェクトの担当課もロゴの使用されたチラシについて、チェックをしていなかったので、そういった事態が発生したのであり、市側もえりを正すべきというような指摘があった。市として、今後、再発防止のために、どのような対応をしていきたいと考えているか。
A9-1(長野市長)
「みらいハッ!ケン」プロジェクトに賛同いただいた企業が作ったチラシであれば、安全・安心だろうということだけではなく、(配布の際に)チェックをさせていただく。もちろん、参画パートナーの皆さまとの信頼関係は大事だが、市民の皆さまにお配りさせていただくチラシやお届けする情報については、中立・公平であるべきだと思うので、今後、(配布物については)教育委員会も含めて、しっかりとした確認を取っていきたいと思う。
A9-2(こども未来部次長兼こども政策課長)
今、市長が申したとおり、規約などを遵守していただくことが一番大事なことである。「みらいハッ!ケン」プロジェクトの一番の趣旨は、子どもたちに体験や学びの場を提供するということである。そういった部分で、参画パートナーの皆さまには同意をいただき、さまざまな工夫をされる中で、子どもたちへの機会を提供していただいている。そのことを大切にしながら、規約などの遵守についてもお願いしていく。
Q10(記者)
先の質問に関連して、今後は市教育委員会かこども政策課か、どちらか分からないが、参画パートナーが配布するチラシについて、今回できていなかったチェックを、対応を改めて、チェックをかけるという理解でよいか。
A10(こども未来部次長兼こども政策課長)
チェックなどについては、事業の趣旨が、子どもたちに体験や学びの機会をつくってもらうことであり、参画パートナーの皆さんには、しっかりと規約を遵守する中で、それぞれ工夫して体験や学びの機会を提供していただく、ということを大事にしたい。規約を遵守していただくことを中心に参画パートナーにご協力いただきたいと考えている。
Q11(記者)
今回、特定の市議のコメントと顔写真が掲載されたチラシが小学校に配布されたという点について、専門家の中には、教育的中立性の観点から疑問や疑念が残るといった指摘もある。教育的中立性の観点からは、市長としてどのように考えているか。
A11(長野市長)
結果から申し上げると、中立性に欠けていたという考えの下、各学校に配布してしまったものは回収することはないが、手元にある(未配布の)ものについては、配布の差し止めという対応をとらせていただいた。先ほど担当課から説明があったが、各企業の皆さんとの信頼関係の上で成り立っている事業であると思っている。各企業が作成するチラシなどについては、市側が何か検閲を行うということは考えていない。この事業は、皆さんが未来ある子どもたちのためを思い、取り組んでいただいている。そのことを理解いただき、企業の皆さんにはご参画いただければと思っている。
Q12(記者)
中立性に欠けていたとする立場であると理解してよいか。
A12(長野市長)
政治家の顔写真やコメントが掲載されているという点は、ご指摘のとおり、私としては、教育現場、あるいは子どもたちに向けたこの事業のチラシとしてはふさわしくないと考えている。
Q13(記者)
今の中立性に欠けていたという部分だが、市長の中でどのようなことにおける中立性が欠けていたという指摘であるのか。弊社の報道では、専門家の意見を用いて教育現場での政治的な中立性だと指摘をしているが、今のご発言を聞いている限り、そういうことかと思うが、一応確認をお願いしたい。
A13(長野市長)
今回、市議会議員の顔写真、名前、肩書きが「長野市議会議員」ということになっていたと思う。まさにその部分が、中立性に欠けていたのではないかと、私としては思っている。
Q14(記者)
市議会議員という政治家の名前として出ていることによる政治的中立性という認識でよいか。
A14(長野市長)
ある意味、例えば学校で配布されるチラシを利用した、自身の政治活動に捉えられかねないというように私は考えている。
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