ホーム > 市政情報 > 広報・広聴 > 記者会見・報道発表資料 > 過去の記者会見 > 令和7年5月13日定例記者会見
更新日:2025年5月14日
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目次
ユーチューブ長野市公式チャンネルで、市長あいさつと案件説明の録画版を配信しています。
会見当日は生中継も行っています。
はじめに、ゴールデンウイーク期間中には、市内でさまざまなイベントが開催されたところである。報道機関の皆さんには情報発信にご協力いただき、感謝申し上げる。天候にも恵まれ、県内外、また海外からの多くのお客様でにぎわった。主催者をはじめ、多くの関係者の皆さんに敬意を表し、感謝申し上げる。
続いて、クールビズについてである。
長野市役所では、夏季における公務能率を高め、併せて地球温暖化防止および省エネルギーを推進するため、5月1日からクールビズで業務を行っている。
クールビズを提唱している環境省では、一律にクールビズの期間を定めていないが、本市においては、近年の気温上昇などを踏まえ、5月1日から10月31日までをクールビズ期間とする。
来庁される皆さんにはご理解をお願いしたい。
次に、アルピコ交通と長電バスが運行する路線バス廃止の代替案についてである。
後ほど私から説明させていただくが、今月16日に開催する地域公共交通会議に、この後説明する具体案を示す予定である。会議での協議後、庁内の所定の手続きを経て、6月市議会へこれに係る一般会計補正予算案を提出する予定である。
続いて、スポーツの関係である。
明日5月14日水曜日に開催される信州ダービーについて申し上げる。現在17位とやや苦戦の続いているAC長野パルセイロだが、アウェイで松本山雅FCとの戦いを行う。
昨年10月のホームゲームでは、長野Uスタジアムのスタンドがサポーターの皆さんでオレンジ色に染まり、松本山雅FCを迎えた。およそ12,000人の両チームサポーターで埋め尽くされたことは記憶に新しい。
今回の試合でも、大勢のサポーターや市民の皆さんが応援しているので、選手の皆さんには健闘いただきたい。また、先日プレスリリースしたとおり、現地で応援できないサポーターの皆さんのために長野Uスタジアムでパブリックビューイングを開催する。熱い声援を送っていただきたい。
続いて、児童・生徒の健全育成に関する協定についてである。
今月1日に、長野市教育委員会、北信教育事務所、信州大学教育学部、長野県警察、法務少年支援センター長野の5つの機関による協定を締結した。本協定は、児童・生徒の健全育成を推進していくため、学校、児童・生徒およびその保護者からの相談などに、各機関が連携して対応・支援していくものである。
大学を含めた5機関による協定は、全国で初の取り組みとなる。専門性の異なる複数の機関が連携して、総合的な支援を実施してまいりたい。
次に、長野市文化芸術祭についてである。
今月24日土曜日、25日日曜日の2日間、長野市芸術館で第61回長野市文化芸術祭を開催する。
長野市文化芸術協議会加盟団体による書道・絵画の展示やステージ発表のほか、特別出演として、市内小・中学生、高校生のステージ発表もある。
さらに、令和7年度長野市子ども文化芸術賞の表彰式と、受賞者による記念発表もあるので、ぜひ、大勢の皆さんのご来場をお願いできればと思う。
次に、危険な盛り土等の規制についてである。
静岡県熱海市で発生した盛り土崩落に伴う大規模な土石流災害を契機に、危険な盛り土等を規制する新たな法律が定められた。このたび、県内一斉の規制開始に合わせ、本市でも、今月26日月曜日に市全域を規制区域に指定し、法律に基づく規制を開始する。
規制により、市内で一定規模以上の盛り土等を行う場合は、あらかじめ許可または届け出が必要となり、盛り土等の安全が図られることとなる。詳しくは、建築指導課開発盛土対策室にご相談いただきたい。
最後に、本日の説明案件は、お手元の次第のとおり「市内バス路線廃止に伴う対応(案)について」のほか、3件である。
案件1のバスについては、私から説明をさせていただき、その他については、各担当者から説明をさせていただく。情報発信にご協力をお願いする。
私からは、以上である。
市内バス路線廃止に伴う対応(案)について(PDF:4,669KB)
交通政策課:026-224-5011
(仮称)長野市子どもの権利条例骨子案に対する市民意見等の募集(パブリックコメント)の実施について(PDF:574KB)
(仮称)長野市子どもの権利条例骨子案(PDF:320KB)
子どもの権利シンポチラシ(PDF:381KB)
こども政策課:026-224-6796
「あのえっと」LINE相談の開始について(PDF:2,847KB)
「あのえっと」LINE相談の開始について【資料チラシ】(PDF:467KB)
こども総合支援センター「あのえっと」:026-224-7849
市長の海外トップセールス(オーストラリア)について(PDF:1,487KB)
観光振興課:026-224-5447
Q1(記者)
本年度中の解体が決まっている旧松代駅の駅舎について、長野市として解体を決めた理由を、市長に伺いたい。
A1(長野市長)
長野電鉄屋代線が平成24年4月に廃止され、それ以降さまざまな議論を行ってきた。特に地元の皆さんとは、路線廃止後のまちづくり全体について協議を行ってきた。その中で、残された駅舎をどうしていくのかも、長年にわたり地元の皆さんと一緒に話を進めてきた。
直近では、令和3年10月に松代地区住民自治協議会の皆さんから、廃止の要望を含む意見書が提出され、それを受けて解体の方向に進んでいる状況である。
本年度の予算でおよそ800万円の解体費用を計上している。解体時期や解体事業者はまだ決まっていないが、これまで地元の皆さんと丁寧に対話を続けてきた結果として、解体の方向で準備を進めたいと考えている。
Q2(記者)
取材で住民の声を聞くと、「解体ではなく市のシンボルとして残す方が良いのではないか」、「リノベーションをしたらどうか」、「一部の人としか話をしていないのではないか」といった反対意見が多い。こうした反対意見を市長はどのように受け止めているか。
A2(長野市長)
築100年以上が経過している建物と認識しており、屋代線を使っていた皆さんが残念に思う気持ちも理解できる。一方で、駅舎も非常に老朽化し、耐震性などの課題もあり、地元の皆さんと対話を進めていく中で、松代城跡の周辺整備計画もあることから、この駅舎の解体はやむを得ないということである。
(解体の)準備を進めていきたいと思うが、利用していた場所がなくなることに対する思いを受け止めつつ、地元の皆さんとどのような形でこの事業を進めていくのか、対話を重ねていきたい。
Q3(記者)
現状で解体を考え直す余地はないのか。
A3(長野市長)
今のところ、住民自治協議会や地元の皆さんから、要望の変更や再考という話はない。本年度予算にも解体費用を計上しているので、対話はしっかり続けていきながら、解体する方針で進めていきたい。
Q4(記者)
旧松代駅舎について、市長は住民の皆さんと丁寧に対話を進めてきたとしている。住民自治協議会とは話をしていると思うが、松代地区でここ十年来ずっと課題となっている。市長として、どのような観点で丁寧に対話を進めてきたのか伺いたい。
A4(長野市長)
長野電鉄屋代線が平成24年4月に廃止された後、同年12月には(廃止)路線を使った次なる取り組みとして、市は千曲川新道活性化プランなどを策定した。
例えば、令和5年度に、松代城跡の第2期整備計画検討委員会の中で、住民自治協議会や地元の殿町区の皆さん、商工会議所といった地域のさまざまな関係者が参加したワーキンググループでの会議を計4回開催し、駅舎周辺の早期整備と駅舎解体の早期予算化の要望をいただいている。
これまでも、このワーキンググループなどで検討を重ねてきたことで、地元の皆さんに十分な協議をいただけたと認識している。
Q5(記者)
(本年度の)予算書には、千曲川新道活性化事業という名目で記載があり、解体とは記載されていない。住民への説明、市としての公共事業の説明責任(を果たす)という点で、この記載は十分だと言えるか。
A5(長野市長)
企画政策部交通政策課が中心となり、長年議論を進めてきている。地元の皆さんの中には、駅舎解体を惜しむ声があるということは十分認識をしている。一方で、これまでの経緯から、地元の皆さんと十分な話し合いや合意形成はできていると考えている。
Q6(記者)
今後、解体の前に、文化財の価値として、記録保存や測量などの観点で調査する予定はあるか。
A6(観光文化部文化財課長)
今後、住民自治協議会の皆さんなどと協議する中で、皆さんの思いをどのような形で後世に伝えていくかは、例えば記録の保存や一部部材を残して将来活用する、駅舎のさよならイベントの開催など、いろいろな案が出てくると思う。今後、市からも提案する中で協議し、市としてできることを行っていきたい。
Q7(記者)
(廃止6路線について、)新しく市営バスなどの事業を担う各事業者は、これまでに路線バスや乗り合いタクシーの運行実績があるのか伺う。
A7(企画政策部主幹兼交通政策課課長補佐)
運行委託する事業者はまだ決定していない。今後の入札により決まる。
Q8(記者)
6路線の廃止について、昨年度末のかなり忙しい時期での公表になったと思うが、一方で、事業者としてはSOSをかなり前から出していたという発言があった。今回の件を含め、事業者との情報共有についての反省点や今後の方法について伺う。
A8(長野市長)
地域公共交通会議において、市としては、これまで現状をしっかり分析しながら、事業者の皆さんと真摯(しんし)に向き合い、対話をしてきたつもりである。
一方で、事業者から「こうなる状況は既に分かっていたはずだ」といった声もいただいている。そのご意見は真摯に受け止めたいと思っている。
また、市としても代替手段の確保には、さまざまな調整に加えて、予算を確保し議会で承認されなければ、なかなか前に進んでいかない側面もあり、事業者の皆さんにはもどかしさを感じさせているかと思う。今後、まずはこの6路線の対応にしっかり取り組みながら、さらなる信頼関係を築き、事業者の皆さんと向き合っていきたい。
Q9(記者)
(6路線について、)住民から、土日、祝日も運行してほしいという声もあるかと思うが、改めて土日、祝日の運行が難しい理由をお聞かせいただきたい。
A9(企画政策部主幹兼交通政策課課長補佐)
現在、さまざまな調整をしているところだが、土日を含めた運行をすると、1人か2人の運転手で対応できていたところ、もう1人追加をしなければならない。しかし、もう1人が働く業務量が十分にないということもある。必要以上に人を確保しなければならなくなることから、事業者としては、その事業を受けることが難しいと判断せざるを得なくなる。まずは、(平日の)運行の確保を優先させていただき、土日などの運行については、事業者と連携しながら、新しい手法を探っていきたい。
Q10(記者)
(廃止6路線についての)意見募集の実施時期はいつか。また、事業者との折衝も必要かと思うが、どの程度まで意見の反映や具体案の変更ができるのか。
A10(企画政策部主幹兼交通政策課課長補佐)
大きな方向性を変更することは難しいが、ダイヤの変更やバス停を追加してほしいといった意見は、対応が可能な部分となるので、市としてできる限り対応していきたい。
実施時期については、地域公共交通会議の開催を踏まえた上で、5月16日以降にお知らせする。
Q11(記者)
トップセールスについて伺う。今回、広域で連携してインバウンドにアプローチしていくことは大きな意義があると思うが、広域で行うことでどのようなメリットや効果が期待できると考えているか。今回のトップセールスでオーストラリアに行かれるが、市長としてこの訪問で期待していることについて伺う。
A11(長野市長)
この時代、どの首長も自分のテリトリー、例えば、私であれば長野市のことだけを考えていれば、ということは誰も考えていないと思う。北信地域、あるいは長野県全体にどう貢献していくのか、さらには、日本の観光振興、経済振興にどう貢献できるのかということは、どの首長も考えていると思う。その中で、今回、私も臥雲市長や平澤町長をはじめ、関係自治体の皆さんとオーストラリア・シドニーへトップセールスで伺う。
長野県に海はないが、山は多いことでウインターリゾートが、また臥雲市長(の松本市に)は、グリーンシーズンに非常に多くのお客様でにぎわう山岳エリアがある。関係する首長が一緒になって、気持ちを一つにしながら、海外のお客様の誘客に取り組むことは非常に意味のあることであると思う。特に山ノ内町の平澤町長は、このシドニーのイベントに首長になる前から何度か通われているというお話もあった。そうした経験者もいる中で、各自治体の皆さんと連携し、多くのお客様に来ていただければと思っている。
現地では、単なる地域やエリアの紹介だけでなく、例えば、その場で宿泊の予約ができるといった、経済振興や観光振興につながることも行っていきたい。
これまで長野市は、文化財中心で観光振興を行ってきたが、今後は多くのお客様が長野市をハブにしてこの北信地域を周遊できるよう、経済振興にしっかりと取り組んでいくためのキックオフだと捉えている。
Q12(記者)
バス路線に関する今回の対応案に関連して、地方のバス路線をいかに維持していくかは全国的な課題と考える。市長からも公共交通のリ・デザインや見直しの話もあったが、国や県に求めたいことも含め、今後どんな視点が必要であると考えるか。
A12(長野市長)
こうした事業を行うには財源が必要になる。まずは国の補助金を活用していきたいと思っているが、阿部知事からも地域を跨ぐ路線は県としても応援していくというお話をいただいており、今後も国や県としっかり連携し取り組んでいきたい。
また、(バス路線の維持は)ご質問のとおり全国的な課題であり、今後国政選挙が行われる中で、各地域や基礎自治体の現状などを踏まえた論戦を期待している。さまざまな地域で人が暮らしているという、現下の状況を鑑みた政策などでも論戦を繰り広げていただくことを心から期待をしている。
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